いつもコーヒー便り | 日記 | 2013年4月号

１．やっと春の兆しが・・・
今年の冬は全国的に寒い冬でした。そして札幌を含む北海道地方は３月にはいっても大雪にも悩まされました。引き換え関東方面では3月半ばから桜が開花し卒業式シーズンには満開。入学シーズンには定番の桜が見られないという異例の季節感になっています。
ローストマスターが住む札幌も3月末になりようやくプラス方向の気温が多い日が多くなりました。天気の良い日に散歩に出かけると玄関前の雪割り作業をする人たちを見ることができます。その時に使っているのは決まって「つるはし」です。そう、土木工事の現場で使用するものです。実際使ってみると分かるのですが硬い氷をサクサクと割ることができる優れものなのです。
北海道では一家に１本といって良いほどの道具です。

2．情報リテラシーって何？
次年度の教科書を購入した子（高校生）の教科書を見ると面白そうなタイトルの教科書がありました。
《情報リテラシー》
中身を見るとWORD、EXCEL、POWERPOINTでの文書作成やインターネットの仕組みなどがカバーされています。
いやはや、ちょっとした職業訓練のように充実した内容に驚きました。
さて、《リテラシー》という言葉、あまり聞き慣れない言葉ですが次のような意味があります。
■書き言葉を正しく読んだり書いたりできる能力
■何らかの表現されたものを、適切に理解・解釈し、分析し、また記述・表現する能力
要するに昔から言われている「読み書きそろばん」にあたり、コンピュータを使っての「読み書きそろばん」能力を示しているようです。
今時はこんな勉強もするんだ。。。とますます子供の能力に追いつき追い越されていく感じがしています。
数年前、コンピュータの知識が無い人とある人では情報格差が大きくなりつつあり無い人は不利になる社会になるだろうと言われていました。
恐らくそのようなことにならない様に配慮したカリキュラムになっているものと思われます。
サラリーマン社会から見てみると、コンピュータ利用能力が高い新入社員が大勢いる中で、迎え入れる人たちは益々その道のプロとして柔らか頭や経験で勝負する必要があるでしょう。大変な時代となってきました。

３．「イエメン共和国」その２
先月から引き続き「イエメン共和国」の伝説について見てみましょう。
さて、旧約聖書に登場する「シバの女王」ですが、イエメンの内陸部マーリブに実在した王国です。マーリブには現在も宮殿跡があります。
1959年「ソロモンとシバの女王」というタイトルで映画が公開されました。ポール・モーリア演奏の「シバの女王」は誰もが聞いたことのある名曲ですが、この映画と曲とは直接の関係が無いように思われます。（間違っていたら申し訳ありません）ネットYouTubeを閲覧できる方はぜひ「シバの女王」聴いてみてください。切なく、物悲しい曲です。
ローストマスターはこの映画を見たことがありませんが、旧約聖書にある伝説としてはイスラエルのソロモン王とシバの女王（マグダ）がイスラエルの地で恋愛へと発展し、結婚まで望んだのですが異教徒同士は結婚できませんでした。イスラエルのソロモンはユダヤ教、シバの女王（マグダ）はイスラム教だったのです。
シバの女王（マグダ）はイエメンへの帰国する際にエジプトを経由して南下しエチオピアまで来ます。そこで男の子を産み落としたのです。そうです。この子がソロモンとシバの女王（マグダ）との間に出来た子でこの人がエチオピアを1974年まで支配したハイレセラシエ皇帝家の始祖になったと言われています。
そしてシバの女王（マグダ）は紅海を渡ってイエメンに帰ったとされています。
この伝説はコーヒーの発見より遥か昔のことですが、ここにエチオピアとイエメンというコーヒー伝説が出来上がった2つの国・役者が揃ったことになるわけです。
※ソロモンとシバの女王伝説はネットで調べながらの解説なので関係性に誤りがあるかも知れません。

《編集後記》
そろそろ５月の連休中の計画を考えているでしょうか？GW期間中、ハワイ島カウ地区ではコーヒーフェスティバルが開催されます。
現地の日本人協力者とフェスティバル見学＆ちょっと観光ツアーを企画していますのでご興味ある方はローストマスターまでご連絡ください。
それでは５月号をお楽しみに。