毎月ローストマスターがお客様へのレターとして書き下ろしています。
2014/05/22
「いつもコーヒー便り」5月号を公開しました
2014/04/03
「いつもコーヒー便り」4月号を公開しました
2014/03/15
「いつもコーヒー便り」3月号を公開しました
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1.新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
昨年のご愛顧を感謝申し上げます。今年も宜しくお願いいたします。
皆様思い思いのお正月を迎え、新たな希望と抱負を抱いていらっしゃることと思います。
昨年は東京スカイツリーのオープン、iPS細胞によるノーベル賞受賞などがあり日本の技術力の高さを世界にアピールできて本当に誇らしく思いました。
年の瀬には衆議院選挙がありました。自民党が圧勝しましたね。政権が移る前から「株価の高騰」や「為替円安」に動き始め、景気対策の高揚に期待感が高まっていることがうかがえます。
東日本大震災の復興事業、復興支援により東北地方は仕事が順調に増えているようですが、日本全体からすると閉塞感につつまれている感じが否めません。景気対策だけで世の中が変わるとは思えませんが、気持ちが明るく前向きになる為には物量で突破口を開くことも必要なのかも知れません。
いろいろなことが起こるとは思いますが、2013年の干支は「癸の巳(みずのとみ)」と言うそうです。癸(水)と巳(火)で対立して騒がしい年になると言われていますが、次のような言葉の意味もあります。
・癸 - 恵みの雨
・巳 - 蛇の脱皮
恵みの雨を受けて新しい姿に脱皮する年にしていきたいですね。
2.ローストマスターの仕事と言葉
昨年末より「いつもコーヒー」のオリジナルで「紙雑貨」を作ることを発案していました。これまで4年間のローストマスターの仕事を総括するような言葉をその紙雑貨に載せられたらいいなと考えています。
実現するかどうかは別として新年ですので次のステップに進む足がかりとなることを祈ってご紹介しますね。
①コーヒーローストは調理だ!
「食することの出来ない生豆を美味しいコーヒーに仕上げ、皆を笑顔にするのが僕の仕事。」
②コーヒーは果実のスープだ!
「野菜スープのように旨味を取り出してあげることでコーヒー豆は成就する。異国で育まれた果実のエキスをいただく。」
① はローストマスターが持っているローストに対する感覚のようなものです。
「いつもコーヒー」ではコーヒー自体もそうですが、HPのデザインしかり、パッケージのラベルしかりすべて手作りの感覚を大切にしています。
特にローストについては調理の延長線上にあると考えています。美味しく焼き上げる為にあるときは魔法の水を使ってみたり、あるときは生豆にクラシック音楽を聞かせてリラックスモードにしてからロースト釜に入ってもらったり、、、
それはもう美味しい料理を作るためのレシピ作りや、コツを見つけるのと全く同じ感覚なのです。
そして笑顔を届けるコーヒーでありたいと願っています。
② は焼きあがったコーヒーに対してどう向かい合うかということになります。
これまた調理の「スープ作り」の感覚に似ていることからです。
【果実のスープだ!】というところが新感覚かもしれませんね。このようなことを言っているのはローストマスターしかいません。(笑
その昔、生のコーヒー豆はコトコトと煎じて飲まれていました。「サルタナコーヒー」といわれるもので現在のコーヒーの飲み方の起源となる方法です。飲用というよりは回教徒の神聖な聖薬として用いられていました。
鍋で煎じる水がなくなり豆が焦げ付き何とも言えない良い香りが立ち昇ったのに気づき、生のコーヒー豆を火で煎ってからお湯に入れる方法で飲んでみました。すると今までの香りや苦味と雲泥の差で良くなり一気に回教徒諸国に伝わったとされています。
ということで現在の飲み方とは違いますが、その起源を辿って行くとまさしく長時間煮込む野菜スープのようにして飲まれたのがコーヒーの始まりです。
ローストマスターも他店でリラックスして飲むときには「コーヒーのエキス・スープをいただいている。」と異国の地で生まれた不思議な飲み物に畏敬の念を抱きます。
さて、皆さんの感覚はいかがでしょうか?
《編集後記》
昨年末にはミュージカル【マンマ・ミーア】を見てきました(ローストマスターには似合わない!?)。聞きなれた英語の歌詞ではなくすべて日本語で歌われたため若干の違和感がありましたが、「ABBA(スウェーデンのポップス・グループ)」のヒットナンバーにご機嫌でした。カーテンコールの際にはローストマスターも「ペンライト」を振りかざして気分を盛り上げてきました。良い発散になりました。
お正月には例年実家に帰省していますが今年は逆に親を招待しました。生まれてこの方お正月に地元を離れたことがないため、都会で迎える正月にうれしかったようです。
それでは2月号をお楽しみに。